2008年04月30日

いつも見ています

そがん事するとバチかぶるとよ!!」と

幼い頃よく親に叱られたものです。

「悪事を見逃さず、罰を下す仏様はどんだけ恐い人なんだろう」

とすくみ、色々なこと何度踏みとどまったことでしょう(笑。。

これすなわち「智恵」であり、親の躾(しつけ)です。


でも大きくなるに連れ、仏様は恐いだけではないのだということが

だんだんと分かってきました。


「ひとは決してひとりではないのだよ」という安心感と

「だからこそ人の道を外してはいけないんだよ」


という教えであったのだということも。


似たような意味の言葉で、古くから「同行二人」(どうぎょう・ににん)

という言葉があります。

四国八十八カ所巡りの際、お遍路さんは、この「同行二人」を携え、

弘法大師と寝食を共にする思いで各地を巡礼します。

しかし「同行」するもう一人というのは、仏様のことばかりを

指すのではなく、自分の大切なまわりの人々のことをも

指しているのだとも云われます。


遍路の旅を人生に置き換え、

決して一人で生きているのではなく、皆に生かされているのだ、

すなわち「ひとが生きることは日々感謝なのだ」という、

日本伝統の、素晴らしい仏教の教えです。


翻って親の一人として、未来の日本人である子ども達にも

しっかりと躾(しつけ)て、託していきたいものです。

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posted by 店 主 at 09:42 | Comment(0) | 幸福三昧
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