2007年06月09日

ジャコウ(麝香)の秘密

ジャコウジカ(麝香鹿)をご存じでしょうか?
ヒマラヤ山脈、チベット、中国雲南省あたりに生息しており、乱獲により生息数が大変少なく、懸命に保護されているのですが、密猟が後を絶たず、現在絶滅寸前です。

さて、このジャコウジカ、雄の生殖腺の分泌物が大変貴重なのです。
メスを求めて発情する秋にこの生殖腺にジャコウ(麝香)が充満します。

その香りは糞尿以上に鼻を刺し、頭痛が起きるほどの異臭ですが、千分の一以上に薄めると官能的な芳香を放ちます。

ヨーロッパなどからやってくる密猟ハンターたちは、ムスクとも呼ばれるこの麝香を狙います。
一頭からわずか30gほどしかとれない生殖腺は、現在生息数が激減しているため、ほんのビール瓶1本分の量で数千万円で取り引きされていると云われています。

一攫千金を夢見て奪い合いで殺人が起きるほど貴重な麝香は、お香の原料のみならず、シャネルの5番、19番、アルページュ、ミールなどの名だたる香水の原料として、昔から珍重されています。

下は原料に麝香を使用したお線香です。
(微煙香 麝香紫紅梅1,995円)
jakou
posted by 店 主 at 18:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | お香専門
この記事へのコメント
まいどです!麝香猫からとれる香りの成分は、霊猫香(れいびょうこう)と呼ばれ、別名シベットとも云うそうです。麝香猫の肛門のまわりにある分泌線嚢の分泌物で、これも同じくそのままでは大変匂いがきつく薄めて使用するらしいです。
Posted by むらた at 2007年06月09日 19:10
ジャコー
猫でも同様の事は言えるのでしょうか?
香水・お香の原料とかです。
Posted by のんのこです。 at 2007年06月09日 18:40
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