2008年04月24日

位牌手彫り職人の仕事2

というわけで昨日に引き続きまして、わたくし店主のお位牌の

手彫りの仕事をご紹介させていただきます。

まずは道具。

刃先直角90度の彫刻刀
tebori03
実はこれ一本なのです。。(スペアは数本ストックしておりますが)

この彫刻刀は刃先のみ京都の刀職人から取り寄せております。

柄の方は使いやすいように私の手作りです。

鋼(はがね)入りの刃先、結構な値段がします。いい仕事をしないと

いけないのでこれは当然です。

そして、やっぱり良いモノは永く使えます。もの持ちが全然違います。


もう一つなくてはならない大切な道具があります。

それは、、、

刃先を研磨する「砥石」です。

刃物は使いこなすことよりも何よりも、まずは研ぐのが一番難しいのです。

デリケートな刃先はまるで生き物。良い研ぎの刃先は日本刀など刀と同じ

触れるだけでなんでもスパッと切れます。

職人にとっていい仕事が出来るかどうかを大きく左右するこの作業は

例えるなら、、

刃先と向き合い刃先と「会話」しながら、見えない刃先の鋼の位置を

認識できないと巧く研げません。意味が分からないでしょう(笑

お恥ずかしながら私も10年近く経てようやくこの感覚が掴めました。

研いでるときに刃先の振動が微かにサクサクと指先に感じます。

まるで刃先が「気持ち良いよ〜!!」と言ってくれてるみたいに(笑。


正しい角度で気持ちよく研げている証拠なのですが、最初はこの感覚が

何度やってもぜんっぜん、わかりません(笑。。

tebori04
つづく

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伝統の「心と技(わざ)」でご奉仕する「むらたの手彫り彫刻」
posted by 店 主 at 10:54 | Comment(0) | 位牌手彫り工房
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