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2008年04月26日

今日はご先祖様のお戒名(法名)を複数枚収蔵しておまつりする

こちらの一般的な本紫檀の箱位牌を
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位牌手彫り工房の仕事の一例としてご紹介していきたいと思います。

ちなみに昨日、お昼前から半日以上かけて一生懸命彫刻して仕上げました。
(※予め個人特定出来ないよう配慮して一部分のみを撮影しております)

本紫檀の箱位牌の中板を取り出し、まずは筆で下書きをします。
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これをひたすらサクサクと彫っていきます。
(ちなみに三角刀での手彫りの場合、上下逆さまで彫っていきます。)
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これで最初の彫刻は出来上がりました。
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彫り溝に金箔を丁寧に押しました。これできれいに拭き取れば完成です!!
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例えば、、、、

「このお戒名(或いは法名)誰のものなのかわからない?」

「箱位牌があまりにも古すぎて朽ちそう。ご先祖に申し訳ない」

等々、、、ご法事などのきっかけでよくこんなご相談をいただきます。


皆さんのお宅のお仏壇やお仏間にあるお位牌、お爺ちゃんのお戒名、

あるいは、優しかったお母様のお戒名や50年以上前の曾お爺ちゃんの

お戒名等が過去帳や箱位牌に整理されずに混然と粗末になっていませんか?

この機会に一度あらためて確認して、整理してみてはいかがでしょうか?

「よかった!これで気持ちまでスッキリとなりました!」

お陰様でよくお客様からお喜びいただいております。

きれい・丁寧・確実・安心価格!!

当店へおまかせ下さい。ご相談はいつでもどうぞ!!

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伝統の「心と技(わざ)」でご奉仕する「むらたの手彫り彫刻」
posted by 店 主 at 07:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 位牌手彫り工房

2008年04月25日

お位牌の手彫りの仕事をやっておりますと

日常想像する範囲を超えたお仕事の依頼が来ることがあります。

今日はそのほんの一部をご紹介いたします。

ちょうど6年前に頂きましたこちらのお仕事
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この一字一字、もちろん三角刀で彫り込んであります。

現在京都のある有名なお寺の境内に掲げてあるそうなのですが、

私はまだ、見に行っていません。。。


最初に依頼を受け、本体を見たときはひっくり返りそうになりました。

通常20−30cm位の大きさのモノに彫り込む仕事が中心ですが、

大きいので本体に抱きつきながら長時間彫刻したため、身体がガッチガチ。

と同時に、とてもやり甲斐のある仕事だったことを思い出します。

だって苦労した仕事ほど、出来上がったときの達成感は格別ですもんね。



この銘板は、参拝される様々の人々の注目を受けながら

お寺の境内に少なくとも百年以上は掛かっていることでしょう。

有り難いついでの、更にもう一つ有り難いお仕事だとつくづく思います。

合掌

つづく

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posted by 店 主 at 09:14 | Comment(0) | 位牌手彫り工房

2008年04月24日

というわけで昨日に引き続きまして、わたくし店主のお位牌の

手彫りの仕事をご紹介させていただきます。

まずは道具。

刃先直角90度の彫刻刀
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実はこれ一本なのです。。(スペアは数本ストックしておりますが)

この彫刻刀は刃先のみ京都の刀職人から取り寄せております。

柄の方は使いやすいように私の手作りです。

鋼(はがね)入りの刃先、結構な値段がします。いい仕事をしないと

いけないのでこれは当然です。

そして、やっぱり良いモノは永く使えます。もの持ちが全然違います。


もう一つなくてはならない大切な道具があります。

それは、、、

刃先を研磨する「砥石」です。

刃物は使いこなすことよりも何よりも、まずは研ぐのが一番難しいのです。

デリケートな刃先はまるで生き物。良い研ぎの刃先は日本刀など刀と同じ

触れるだけでなんでもスパッと切れます。

職人にとっていい仕事が出来るかどうかを大きく左右するこの作業は

例えるなら、、

刃先と向き合い刃先と「会話」しながら、見えない刃先の鋼の位置を

認識できないと巧く研げません。意味が分からないでしょう(笑

お恥ずかしながら私も10年近く経てようやくこの感覚が掴めました。

研いでるときに刃先の振動が微かにサクサクと指先に感じます。

まるで刃先が「気持ち良いよ〜!!」と言ってくれてるみたいに(笑。


正しい角度で気持ちよく研げている証拠なのですが、最初はこの感覚が

何度やってもぜんっぜん、わかりません(笑。。

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つづく

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posted by 店 主 at 10:54 | Comment(0) | 位牌手彫り工房

2008年04月23日

ながらくブログの方、手つかずの状態でした。

出来るだけ楽しく記事をご紹介できる様に、また頑張ろうかと思います。

どうか宜しくお願いいたします。


さて「竹の下 お仏だんの むらた」では、お仏だんやお仏具の販売の

他にとても力を入れていて有り難いことに大変忙しい仕事がございます。

それは,,,,,,,,,

お位牌の文字彫り」です。
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一口で文字彫と言いましても、現在、全国のほとんどの仏壇屋さんで

やっているのは「機械彫り」と呼ばれているものです。

パソコンのフォントを字体としてプリンターの改造版で出力して

仕上げる方法などがあります。たしかに最先端技術で字が揃い、

また狂いもなく、綺麗ではありますが、ただどこまでいっても

「機械の字は機械の字」ではあります。


一方、当店では三角刀一本で仕上げる「薬研(やげん)彫り」という

技法の手彫りの彫刻を代々引き継いで参りまして、

わたくし店主のとても大事な仕事でもあります。

じつは今、この仕事ができる職人が全国に数えるほどしかおらず、

有り難いことに、この業界では本当に大変重宝がられます。

おまけに綺麗で丁寧だとご評判を頂いており、ご来店のお客様のみ

ならず、毎週全国各地の小売店からわざわざこの諫早のむらたに

手彫りのご依頼を下さいます。まことに有り難いことです。


本日も富山県・愛知県・東京の方から頂いたお仕事を仕上げ、

たった今宅急便にて出荷が済んだところで、

ほっと一息ついたところです。


作品を色々とご紹介したいところなのですが、何ぶんお客様の大事な

お戒名でございますゆえ差し支えない範囲(部分的に)で私の職人仕事を

これから少しずつ写真でご紹介していけたらいいなと思っております。

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posted by 店 主 at 17:15 | Comment(0) | 位牌手彫り工房

2007年06月09日

ジャコウジカ(麝香鹿)をご存じでしょうか?
ヒマラヤ山脈、チベット、中国雲南省あたりに生息しており、乱獲により生息数が大変少なく、懸命に保護されているのですが、密猟が後を絶たず、現在絶滅寸前です。

さて、このジャコウジカ、雄の生殖腺の分泌物が大変貴重なのです。
メスを求めて発情する秋にこの生殖腺にジャコウ(麝香)が充満します。

その香りは糞尿以上に鼻を刺し、頭痛が起きるほどの異臭ですが、千分の一以上に薄めると官能的な芳香を放ちます。

ヨーロッパなどからやってくる密猟ハンターたちは、ムスクとも呼ばれるこの麝香を狙います。
一頭からわずか30gほどしかとれない生殖腺は、現在生息数が激減しているため、ほんのビール瓶1本分の量で数千万円で取り引きされていると云われています。

一攫千金を夢見て奪い合いで殺人が起きるほど貴重な麝香は、お香の原料のみならず、シャネルの5番、19番、アルページュ、ミールなどの名だたる香水の原料として、昔から珍重されています。

下は原料に麝香を使用したお線香です。
(微煙香 麝香紫紅梅1,995円)
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posted by 店 主 at 18:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | お香専門